昨夜、フラメンコを観て、ホテルに戻るのが遅かったので、朝はゆっくり目な出発で、セビリア市内観光に出かけます。
バスに少し乗り、下車。降りると、「アンナ・ボレーナ」や「ボエーム」といったオペラの演目の垂れ幕が見えます。近代的な建物ですが、オペラ劇場に違いないと、後で調べると、やはりそうでした。マエストランサ劇場という、オペラやバレエが上演されてる劇場でした。
※ マエストランサ劇場、オペラのタイトルが、赤い垂れ幕に書かれてました
その横には、マエストランサ闘牛場という、オペラ「カルメン」の舞台になった闘牛場。カルメンは、この闘牛場に恋人、闘牛士のエスカミーリョを送りだした後、この闘牛場の前(闘牛場の外)で元彼のホセに殺されてしまいます。闘牛場の中の歓声と、場外でのカルメンとホセの鬼気迫るやり取りが、見事に一つの音楽になっていて、終幕のこのシーンこそ「カルメン」の見どころです。
ホテルからバスで、この闘牛場の前の道路を通った後、下車して市内観光へ向かいました。まさに、その闘牛場前の道路のあたりで、カルメンとホセが言い争いになり、カルメンが殺されたのかも…
もし、次にスペインに来ることがあれば、マエストランサ劇場でオペラを見て、マエストランサ闘牛場で闘牛を見てみたいと、本当に思います。
セビリア市内観光の最初は、スペイン広場。広場を囲む、円形の壁は、スペイン48県のタイル画になっています。真ん中には池、噴水があり、橋もかかっていて、とても広く、絵のようでした。
※ セビリアの街を歩き、大聖堂へ。観光用の馬車とすれ違いました。
※ 大聖堂の入り口、ヒラルディーヨという女性の像が立っています。ヒラルダの塔の頂上にも設置されてます。セビリア一番の観光地で沢山の人です。
※ コロンブスの棺が4人の王に担がれています。赤で丸をつけた部分の拡大が左の写真。十字架のついた槍で、ザクロを刺してます。ザクロはスペイン語でグラナダのこと、キリスト教がグラナダを陥落させ、イスラムを追いやったことを意味しています。
※ 入ってすぐに天井の高さ、荘厳な雰囲気に圧倒されます。右は王冠や聖母マリア像が、上にはステンドグラスがある祭壇。 疲れてきてるのか… 写真も何だか上手く撮れていませんね…(涙) 実際はもっともっと凄いです。
このあたりから、トレドの大聖堂、コルドバのメスキータ、色んなものが混ざって… 疲れも相まり、もう何を見ても、同じように見えてくる~(笑) キリストの生涯の場面の彫刻や、聖歌隊席、パイプオルガン、ステンドグラス、中庭にはオレンジの木とデジャブする…
※ 街のシンボルになってる大聖堂の隣のヒラルダの塔。ヒラルダは風見の意味、てっぺんに風見鶏です。
この時、もう一組登らなかった佐野さんご夫妻とお話しさせて頂きました。佐野さんのご主人様は、今回のツアーのムードメーカー的存在。お食事の時など、いつも楽しいお話しで、皆を楽しませてくれていました。お仕事で、今まで沢山の国に行かれたことがあるそうで、各国でのエピソード、食べ物やお土産のお話しなど、話題が尽きません。
驚いたのが、ツアーが始まり、そんなに日にちが経っていないのに、佐野さんがツアー参加者皆様のお名前をきっちり覚えてらして、それぞれをお名前で呼んで下さってたことです。感心する場面が何度もありました。記憶力も凄いですが、皆さんに気を配って下さり、いつも楽しい雰囲気を作って下さっていました。
お互いに、どこの国が良かった!なんて話しをしている中で、私も行った国のお話し、留学の話しにもなり、歌の勉強をしていて、オペラに出ている事もお話ししました。
奥様はコーラスもされていて、歌やオペラにとても興味があるご様子でした。帰国後に、2月の「カルメン」を見に来て下さると連絡を頂きました。わざわざ松本から東京までいらして下さるのは、嬉しいかぎりです。スペインでお知り合いになり、「カルメン」を観に来て下さる、何だか凄いご縁だなぁと思います!
※ 佐野さんご夫妻、バルセロナのグエル公園