写真の男性が、今回の「西部の娘」、大阪、東京と両公演の舞台監督をお引き受け下さった青木さんです。当初、経費の問題もあり、東京公演は東京の方で舞台監督を立てようという計画でした。
ただ、大阪公演の本番が近づいてきた頃、作品に実際に取り組んだからこそ分かる、作品のややこしさ、また上演機会の少ないオペラで、舞台監督を誰にでも気安くお願いできる状況ではないという話しになりました。大阪公演で作品を熟知している青木さんを呼ぶのが最良の方法ということになり、大阪からお呼びしました。
オペラ作りの情熱が強く、舞台監督の仕事以上のことを気配りながらして下さり、東京の出演者、スタッフの皆が青木さんに頼り切りでした。今回の関係者全てが、青木さんを大阪から呼んで良かったと言って下さいました。
青木さんの隣の小柄な女性が、照明の鈴木さん。演出家の中村先生からご紹介頂き、東京公演の打ち合わせで初めてご挨拶させて頂きました。気さくな方で、稽古を何度も見学下さり、オペレーターの手配をして下さり、照明プランを立てて下さいました。本番前日のゲネプロ(最終リハーサル)の後も夜遅くまでホールに残り、最終調整をして下さってたと聞いています。
そして、向かって右側の写真の女性が舞台監督助手兼衣装係として、大阪からきて下さった佐々木彩乃さん。舞台のそでで、色々な細かな仕事をしながらも着替えるタイミングを見計らい、衣装を着せてくれ、最後の微調整、縫いつけなども毎回してくれていました。
そでで、ピストルを鳴らしてくれたり、歌いっぱなしの歌手達がそでに入った瞬間に、絶妙なタイミングで給水を差し出してくれたり… 他にも沢山、書ききれまへん。
3人とも、今回の「西部の娘」の素晴らしいスタッフさん方です。他に一緒に写真を撮れなかった。ヘアさん、メイクさん、衣装さん、照明オペレーター、ビデオ撮影の方、カメラマン、受付スタッフの方々… まだまだいらっしゃいます。
お客様の目には見えない沢山のスタッフの方々が関わって下さってます。生きた舞台を作るとなると、デジタル化できない、どこまでもアナログでしかできない、贅沢でこだわりを持って取り組まないといけない部分です。