藤原歌劇団の「セヴィリアの理髪師」を見に行きました。素敵な舞台、アンサンブルも素晴らしく、ロッシーニの軽快な音楽、ブッファを楽しませて頂きました。
今、ちょうど歌わせて頂いてる「フィガロの結婚」の前のお話で、伯爵とロジーナが熱烈に恋愛をして一緒になるお話しです。にもかかわらず、「フィガロの結婚」になると伯爵は他の女性にちょっかいを出す… 「セヴィリアの理髪師」をそんか視点からも見る事が出来、タイムリーで面白かったです。
私は、実際にこの作品を見たのは、今回が2回目です。一回目は、かなり昔に妹とニューヨークを旅行した時に、メトロポリタン歌劇場に見に行きました。前もって見に行こうとしてチケットを取っていた訳ではなく… 現地で、チケットが取れると分かり、妹に押し切られた感じで、見に行く事になった事を良く覚えています。私が行こうと誘ったわけではなく、私は実は他に見たいものがあったのですが…「せっかくだから、メトロポリタン歌劇場で有名な作品を見よう!」と、熱心な妹に従いました。
その時のフィガロ役はトーマス・ハンプソン。さすが大スター!登場しただけで会場のお客様は興奮して拍手でいっぱいでした。
今日のフィガロは押川さん。声はもちろん、演技も素晴らしく、会場を沸かせてました!私は「ランスへの旅」、「カルメン」と共演させて頂きましたが、いつもお稽古場を明るく、楽しい雰囲気にして下さる、お人柄も素敵なバリトンさんです。
終演後、一緒に写真を撮って頂きました。光の加減も気にしながら、押川さん自ら、シャッターを押して下さいました。やっぱり優しく、気遣い満点でした!