「マノン・レスコー」の共演者、特に絡みの多かったプリモのお二人。
写真左はデグリュー役の上本さん。この作品でのプリモ・テノールですが、オペラ「デグリュー」と言っていい程、出番が多く、音もかなり高音が続く大変な役です。そんな大変さは全く感じさせない力強い歌唱でした。マノンがどんな女だろうと、取り憑かれたようにマノンを愛し続ける役をパワフルに、男らしく歌って下さいました。そして最後にマノンが生死の境をさまよいだしたら、涙しながらの大熱演、大熱唱、本当に素晴らしかったです。
写真右はマノンの兄、レスコー役の飯田さん。マノンのヒモであり、マノンを食い物に生きてるレスコーですが、やっぱり同じ穴のムジナ? マノンもそんなお兄さんから離れられないという兄妹。バリトンの太く、迫力ある声で、その何とも狡猾な感じ、悪い感じをとても上手く演じ、歌われてた。私も乗せられ、悪い兄妹!?を楽しみながら一緒に舞台に立つことが出来ました。
お二人ともお稽古の時から、一歩舞台にあがると、その人物に完全に成り切っていて、私もお稽古から真剣勝負、沢山の刺激を頂き、充実した時間を頂きました。
逆に、お稽古以外の時間は本当に楽しい、面白い方々で、休憩ではいつも笑ってばかり、笑いすぎて涙が止まらないなんてこともよくありました。現場をいつも明るくしてくれたおかげで、チームワーク良い「マノン・レスコー」になりました!