恩師の導き

今回、レコーディングをするにあたり、会場探しから始まりました。各会場、どういうピアノが置いているか、色んな条件を見ながら候補を絞っていきました。

最終的に、いくつかの会場に見学に行き、実際に声をだして響きなどを確認し、岸和田にある「むくの木ホール」に決めました。

ピアノはフルコンのスタインウェイが置いてあり、響きも素晴らしいホールです。

私が歌を始るきっかけを作って下さったのは、中学時代の合唱部の顧問の先生。寝ても覚めても歌うこと、合唱部にのめり込んでいました。その先生が真摯に音楽に向き合っているのに、ただただ毎日必死についていき、歌う事の楽しさを教えて頂きました。この先生との出会いがなければ、音楽の道、歌う事の道には進んでいなかったです。

先生は50代という若さでお亡くなりになられましたが、毎年、先生のお父さんと岸和田にあるお墓へお参りに行かせて頂いてます。

今回、ピアノをお願いした藤里香世さんは、もうかれこれ20年近くのお付き合いになるピアニストさんですが、岸和田高校のご出身。

そしてヴァイオリンの萩原合歓さんは、ここ最近、オペラや演奏会でたて続けにご一緒する事が多く、今回お願いをしました。今は神戸にお住まいですが、岸和田のご出身で、その昔はだんじりをひいていた事もあるとレコーディングのリハーサルで知りました。

偶然とは思えない何かを、ついつい考えてしまうのです。もうすぐ先生の命日、七回忌になります。

明日からいよいよプッチーニアリアの収録です。むくの木ホールの響き、プッチーニ の音楽を楽しみながら頑張りたいと思います!