命あってこその音楽、文化

長い時間をかけて準備をしてきたオペラ「三部作」が、コロナのために中止せざるおえなくなった事を、順に書き綴りました。中止して、本当に良かったですし、後悔も全くありません。刻々と変わっていく状況の中で、その時、その時に出来る、精一杯のことをして取り組んできました。
音楽家として、主催者として、コロナ騒動の渦中、色んな事を考え、思い、感じました。それを書き、発信するのも、今、音楽家の私に出来ることの一つだと思い、順にブログに書きました。
また、今回の公演を楽しみにしてくれていた皆様へ、今回の公演を支えて下さった皆様へ、ご報告する責任もあると思いました。
そして、まず収束を待つしかないのですが、沢山のオペラやコンサートが次々に中止、延期になり、これからのクラシック業界がどうなるのか、音楽家は皆、心配し、苦しんでいます。そんな音楽家の一人として、歌い手の一人として、今回の状況を書いてみました。
 
コロナの状況は深刻になる一方で、ヨーロッパ、そしてアメリカの様子をテレビで見るたび、胸が痛み怖くなります。特に留学していたニューヨークのマンハッタンが、見たことのないような景色になっていて、恐ろしくなります。
賑やかで、人が沢山いていて、歩くのも大変なブロードウェイに、不気味なくらいに人がいません。緑でいっぱいのセントラルパークに、白いテントの病院ができて…
世界一の街が、こんな風になるんだと、恐怖に襲われます。
日本も時間の問題かと思うのです。
命あってこその音楽です、文化です。
命あってこそ歌が歌えるのです。命ある人に聴いて頂けるのです。命あってこそ音楽に触れられることができるのです。
一日も早い収束を願うばかりです。
また一緒に歌う日のために、また私達の歌を聴いて頂ける日のために、また皆様とお会いできる日のために、皆様がコロナに負けないことを心から願います。

未分類

Previous article

コロナが目の前に
未分類

Next article

クルーズ旅行 その1