オペラ「三部作」の上演は、プッチーニのオペラ、全作品を歌いたいという事から始まったプロジェクトの集大成として取り組んできた企画です。
2013年「トスカ」、2015年「マノン・レスコー」、2018年「西部の娘」をピアノ伴奏で上演してきました。この上演に合わせ、「プッチーニオペラ研究会」という名前も作り、順に上演して参りました。
2018年5月、東京で「西部の娘」を終演した頃から、「三部作」の上演が頭の中に浮かび始めました。
最初は、ピアノ伴奏での上演を前提に話を進めていたのですが、色々な人に相談をする中でオーケストラの話が浮上し、ザ・カレッジオペラハウス管弦楽団にお願いをすることができました。
この企画で、オーケストラでの上演の場合、オペ管(ザ・カレッジオペラハウス管弦楽団)にお願いしたいという強い思いがありました。
言葉を理解して、言葉につけて下さるオーケストラとして、オペ管、そしてコンサート・ミストレスの赤松さんには絶大な信頼がありました。
赤松さんにアポを取り、オペラハウス管弦楽団にお願いにあがりました。
オペ管は大阪音楽大学管轄のオーケストラで、外の仕事、新しい団体との契約を積極的にしていないという事で、すぐにお引き受け下さるかどうか分かりませんでした。
お引き受け下さるかどうか、大学の決定には1か月ほどかかるとのことで、お返事を頂くまで、ドキドキしながらの1か月を過ごしました。
お願いできるとの連絡を頂いた時は本当に嬉しかったです。
また、公演の企画書を作り、いくつかのホールに持ち込み、お話を聞いて頂きました。
以前、演奏会形式で「トゥーランドット」を歌ったことでご縁があった、池田市のアゼリアホールが、ぜひにと取り上げて下さる事になりました。
ちょうど池田市制80周年に当たる年で、その事業として上演頂ける事に決まりました。
「トゥーランドット」もプッチーニ作曲のオペラで、ご縁を感じました。
そして、キャストですが、「ジャンニ・スキッキ」をする際は、絶対にお願いしたい!と、ずっと考えていたのが、江原啓之さんです。
江原さんとの出会いもずいぶん前になります。私が、初めてプッチーニのオペラを歌った、初めて主役を歌わせて頂いた関西二期会の「ラ・ボエーム」で共演させて頂きました。それからのお付き合いで、今回お願いしたところ、お忙しいスケジュールを調整して下さり、ジャンニ・スキッキ役を歌って頂ける事になりました。江原さんをはじめとして、ご活躍中のキャストの皆さんにお願いすることができ、キャストも決まっていきました。