オペラで初役を歌う時、楽譜の購入から始まる。イタリアオペラの場合、たいてい「リコルディ」というイタリアの出版社のものになる。レパートリーの中心がイタリアオペラになる私の本棚には、リコルディの楽譜が沢山並んでいます。
お目当の楽譜が日本に売ってない時は、外国から取り寄せてもらいます。この「リタ」の楽譜がそうで、楽譜屋さんに取り寄せてもらいました。
新しい楽譜を開き、自分の歌う役の段に蛍光ペンで線を引く。真新しい楽譜に、緑の蛍光ペンでザーっと線を引く作業は、なかなか快感であります!(笑)
この蛍光ペンの色、私はずっと緑にしている… 特に理由はないですが、一番見やすい気がするので、今も昔もずっと緑です。これは人によって違っていて、ピンクや黄色の蛍光ペンで線を引いてる人もいます。聞いたことはありませんが、それぞれに何かこだわりがあるのかもしれません…
線を引くのは気持ちのいい作業ですが、時には焦りを覚えることもあります… 歌う量や、テキストの量が多い役だと、一本の蛍光ペンのインクがなくなることもあり、ページをめくってもめくっても、線を引く場所があり、歌いきれるか… 覚えられるかな?…と不安になり、焦りながら線を引くこともありました… (笑) まさに「蝶々夫人」などはそうでした!
この緑の蛍光ペンで、自分が歌う場所が一目で分かるようになり、譜読みの最初の最初の第一歩を踏み出します!